4月11日の日記
2004年4月11日金曜日会社の上司たちと久しぶりに飲んだ
いつも車なのに自宅にそれを置き
そこからタクシーで場所に向かい
久しぶりにいい具合に酔うまで飲んで帰宅した
自宅に帰り翌日朝早いのに飲みすぎたなぁと後悔し
シャワーもせずに化粧だけ落として眠ってしまい
朝目が覚めて酒の抜けない頭で携帯を見ると
彼からメールが入っていた
時間は夜中の2時40分
・・・昨日の夕方父が亡くなりました
<中略>
・・・しばらく音信不通になるけどよろしくね
落ち着いたら連絡します・・・
彼の父親はもう何年も入退院を繰り返していた
彼から聞く父親の印象は一言で言えば最低な父
先祖から続いた土地家屋をギャンブルで一切失くし
家族で夜逃げ同然で地方を点々とし
借金取りから逃げる生活を数年過ごしていたらしい
彼が中学の時に生まれた土地に戻ってきて
タクシー運転手を数年していたらしいけど
彼が買った土地に彼の兄が家を建て
そこに兄と両親で住んでいたらしいが
兄が再婚して両親と折り合いが悪くなり
最後は兄夫婦ではなく両親が団地に越したらしい
今までに何度となく「危篤」という状態を聞いた
もう半分死んでるようなもんだよ
あんなやつ早く死ねばいいんだよ
彼はそんな憎まれ口を叩いていたけれど
父親が死ぬという事はやはりショックだろう
6年間の入院生活と寝たきり生活から
骨と皮だけになってしまってかわいそうだった
彼のメールにはそう書いてあった
だから早く楽になればいいと思って憎まれ口を叩いたのか
ふっとそんな風にも思った
どう返事をしていいかわからない
例えば友達ならば当然式には出るべきだろう
でも私の立場では?
行けば彼の家族も見る事になる
彼に迷惑が掛かるかもしれない
冴えない頭を回転させても答えは出ない
・・・式はいつどこでやるの?
お悔やみを申し上げに行きたいけど・・・無理かな
そんなメールを送るのが精一杯だった
色々大変だろうけど体に気を付けて
そんな言葉しか掛けられない自分が情けなかった
彼からしばらくして返事が来た
・・・大丈夫だよ 仕事かな?がんばってね・・・
来なくていいとも言えないだろう
来ないで欲しいとも言えないだろう
来るべきじゃないだろうとも言えないだろう
「大丈夫だよ」その言葉が彼なりの精一杯の
私への気遣いなのかもしれない
彼の父親の不幸の時でさえ
私は線香1本あげられないんだなぁ
次に会えたらせめてお香典だけでも渡すべきだろうか
それともそれすらもやめた方がいいのか
・・そんな関係じゃないでしょ・・
そんな風に言われたら?
そんな事を考えてるくせに
式の時に彼の隣には喪に服した彼の妻がいるんだなぁと
チリチリとした嫉妬に駆られている自分もいる
私は彼の父が亡くなっても喪服を着ることも許されないんだ
会った事もない彼の父親
会った事もない彼の兄妹
会った事もない彼の母親
その全ての彼に関わる人たちと共に
彼の妻は喪に服して参列する人々に頭を下げているんだ
私だけがカヤの外
彼から連絡があるまでこちらから連絡するのはやめよう
いつも車なのに自宅にそれを置き
そこからタクシーで場所に向かい
久しぶりにいい具合に酔うまで飲んで帰宅した
自宅に帰り翌日朝早いのに飲みすぎたなぁと後悔し
シャワーもせずに化粧だけ落として眠ってしまい
朝目が覚めて酒の抜けない頭で携帯を見ると
彼からメールが入っていた
時間は夜中の2時40分
・・・昨日の夕方父が亡くなりました
<中略>
・・・しばらく音信不通になるけどよろしくね
落ち着いたら連絡します・・・
彼の父親はもう何年も入退院を繰り返していた
彼から聞く父親の印象は一言で言えば最低な父
先祖から続いた土地家屋をギャンブルで一切失くし
家族で夜逃げ同然で地方を点々とし
借金取りから逃げる生活を数年過ごしていたらしい
彼が中学の時に生まれた土地に戻ってきて
タクシー運転手を数年していたらしいけど
彼が買った土地に彼の兄が家を建て
そこに兄と両親で住んでいたらしいが
兄が再婚して両親と折り合いが悪くなり
最後は兄夫婦ではなく両親が団地に越したらしい
今までに何度となく「危篤」という状態を聞いた
もう半分死んでるようなもんだよ
あんなやつ早く死ねばいいんだよ
彼はそんな憎まれ口を叩いていたけれど
父親が死ぬという事はやはりショックだろう
6年間の入院生活と寝たきり生活から
骨と皮だけになってしまってかわいそうだった
彼のメールにはそう書いてあった
だから早く楽になればいいと思って憎まれ口を叩いたのか
ふっとそんな風にも思った
どう返事をしていいかわからない
例えば友達ならば当然式には出るべきだろう
でも私の立場では?
行けば彼の家族も見る事になる
彼に迷惑が掛かるかもしれない
冴えない頭を回転させても答えは出ない
・・・式はいつどこでやるの?
お悔やみを申し上げに行きたいけど・・・無理かな
そんなメールを送るのが精一杯だった
色々大変だろうけど体に気を付けて
そんな言葉しか掛けられない自分が情けなかった
彼からしばらくして返事が来た
・・・大丈夫だよ 仕事かな?がんばってね・・・
来なくていいとも言えないだろう
来ないで欲しいとも言えないだろう
来るべきじゃないだろうとも言えないだろう
「大丈夫だよ」その言葉が彼なりの精一杯の
私への気遣いなのかもしれない
彼の父親の不幸の時でさえ
私は線香1本あげられないんだなぁ
次に会えたらせめてお香典だけでも渡すべきだろうか
それともそれすらもやめた方がいいのか
・・そんな関係じゃないでしょ・・
そんな風に言われたら?
そんな事を考えてるくせに
式の時に彼の隣には喪に服した彼の妻がいるんだなぁと
チリチリとした嫉妬に駆られている自分もいる
私は彼の父が亡くなっても喪服を着ることも許されないんだ
会った事もない彼の父親
会った事もない彼の兄妹
会った事もない彼の母親
その全ての彼に関わる人たちと共に
彼の妻は喪に服して参列する人々に頭を下げているんだ
私だけがカヤの外
彼から連絡があるまでこちらから連絡するのはやめよう
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