今日の日記

2003年9月21日
暗くてよくわからなかったが
彼はウッというような顔をした気がした
とても困ったような顔をしてたと思う

彼は数年間付き合ってた女がいたと言ってた
仕事が忙しかったのもあったり
彼自身まだ若く遊びたいってのもあったり
あまり頻繁に会えなくはなってたようだが
それでも彼なりに旅行に連れて行ったり
欲しい物を買ってやったり尽くしていたようだった

その彼女と多分そのうち結婚するだろうと思っていたらしい
だけど彼女は他に男を作ってしまったそうだ
自分を大事にしてくれてもあまり会えない彼よりも
いつもそばにいてくれる人を選んだんだ
そして彼は彼女と別れた

過去に数回そんな事があったらしい
安心した頃に女は他に男を作る動物なのかもしれない
女に失望した頃友人から自分の会社の隣で働く
ある不幸な女の話を聞いたそうだ

今の時代その女は家の経済状態から
高校に行かずに就職したらしい
父親はいなく母と弟と一緒に暮らし
それでもいい人が出来て結婚もしたそうだ
ところが亭主の会社が傾き彼女名義でも借金をするようになり
最後は亭主に女が出来家を終われてしまったそうだ

彼は元々はとても財産のある家の次男だった
ある時父親がギャンブルで多額の借金を作り
家族で夜逃げをして歩いた時期があるらしい
持っていた財産は全てなくなり
彼が中学後半になる頃まで逃げ続けていたそうだ

自分は一番不幸だと思っていた彼が
自分よりも不幸な女と出会った
同情から生まれたのかよくはわからないし知りたくもないが
彼はその不幸な女と付き合い出した

金もない女だから彼が部屋も借りてやり
借金を返す事も出来ないから借金も返してやり
ほっといてもどこに遊びに行くでもなく
男遊びをするような女でもなく
年も年だし子供でも出来たら結婚してもいいか
そんな気持ちで付き合っていたみたいだった

これから先もう好きになるような女は出来ないだろう
どの道女など大事にしても構ってくれないなどと言って
男を作るのだから自分にはこんな女が相応しいのかもしれない
そう思って一緒にいたのに私と出会った

少し経ってから彼が言った事があった
あなたが結婚していなかったら俺は
あなたの家の近くに引っ越したよと
いくら好きになっても私は当時結婚していた
子供も3人もいたのでは結婚は出来ない
せめて2人だったら結婚したかもしれない
そんな事も言ってた事があったっけ

私と付き合い出してすぐに女は妊娠してた
正確に言えば私と付き合う少し前に女とそういう事があり
私と付き合い出してから妊娠した事に気が付いたわけ
計算してもそうなるからあながち嘘でもないだろう

ほっとくわけにもいかず一緒に暮らし始めたらしい
私がいても彼はそう選択するしかないだろうし
そしてそれが私に違和感を抱かせ
「あなた誰かと暮らしているでしょう」
と言わせる事になった


彼はしばらく黙っていたがボソボソと話し始めた
あまり思い出したくない事だからか
詳しくは覚えていないが
1つだけ覚えているのは彼は私が
家に来たいと言ったらどうしようと
友達と話をしたことがあるって事だ
私と付き合っているのだからいつかは
家に来たいと言うだろう
そのときのために部屋を借りようか
そんな事まで考えたそうだ
そこまでして私を失いたくなかったのか
そう思うと今は少し笑えるが

別れようかと思った
女のいる男などはイヤだ
ましてやこれから結婚するような男とはイヤだ
それでももうその頃私は彼とはもう
別れられないほどになってしまっていた
その場でハッキリと返事をしたかどうかは覚えていないが
彼は別れた後走って帰って行った
私に自分の今の状況が知れたら走って逃げる
そう考えてたと後から聞いたが

その話を聞いてすぐ年の暮れが来た
クリスマスだったか娘たちを連れて買い物に出掛けた
娘たちは急に亭主とは別れないのかと聞いてきた
そのくらいに私の結婚生活はうまくは行ってなかった
亭主の借金はあらかた返してやった
だが亭主の母親から数回無心はあった
亭主がいない方が家計は楽になるのは目に見えている
それほどそのときの私は稼いでいた

長女が言ったんだ
あんなセクハラ男とは早く別れろと
ビックリして聞いてみるとたまたまチビと
ふざけっこをしている最中に亭主が入ってきて
その後亭主の手がたまたま長女の胸にいったらしい
ホントの偶然だが離婚の言い訳にはもってこいだった

きっと私は彼が結婚してしまうから
自分は離婚しなきゃと思っていたのかもしれない
とは言っても私の離婚は正解だったし
彼がいなくても離婚はしただろうが
時期が早まった感は否めない

亭主と話をしたのは年が明けてからだった
話をしている最中に彼から電話が入った
今亭主といるからと言ったんだがその後も
数回に渡り電話が入り電源を切った
彼がたまたま店に電話をしたら私が休みだったので
心配して掛けてきたらしい
彼は男とでも遊びに行ったと思ってたみたいだったけど

数時間掛けて亭主と話をしどうしてもやり直す気はないと言い
翌日離婚届に判を押させ提出しようとしたとき母から電話があった
亭主は私と別れたくなくて私の実家に泣きついたんだ
後で説明するからと電話を切り離婚届を提出し
仕方なく母親に電話をした
別れる原因は金銭的な事からその他諸々あるが
キッカケは娘に対するセクハラだと
そのひと言で両親は納得した

夕方になり亭主が帰ってきて父にそれを話したと言うと
慌てて荷物をまとめて出て行ったっけ
今思い出しても情けない男だと思う
そう言えばつい最近もローン関係の電話があったっけ
何年も経つのに相変わらずの経済状況のようだ
子供に一生会えなくてもいいから
養育費を払う金が惜しいと言った男だからわからなくはないがね


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MK

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