今日の日記

2003年9月7日
初めて会ったのは今からもう何年前だろう。
当時働く店に数回来ていたと言ってたが
その日初めてその席に着いた。
とは言っても指名している子が着替えている間の
ホンの数分間のヘルプだったけど。

第一印象は今でも覚えてる。
軽そうなオトコだなぁと思った。
若いのにこんな高い店に来てよっぽどもてないのかなぁ。
そんな風に思ったのを覚えている。

その後数回店に来たっけ。
たまたま彼の会社の社長が私を気に入ってしまい
彼が来ようとすると社長がいたりしてタイミングが合わず
電話をすれば彼は休みで店には行けないよと言われ
そうこうしているうちに疎遠になってしまった。

それから1年ほど経ったかなぁ。もっとか。
店に数名で来た人たちのテーブルに着いた。
一番端の人の横に座り水割りなんか作っていると
あれ?まだ働いてたの?って笑うその顔は
確かに見覚えがあった。名前は覚えてなかったけど。
彼は電話番号もしっかり取ってあった。
もっとも彼も私の名前は忘れていて聞いてきたが。

それから数日後にまた店に来たんだっけか。
この辺は良く覚えていない。
同伴してくれそうだなぁと思って店に入る前に
飲みに行き時間だからもう行くよと言ったら
もう少し一緒に居たいからと友達を誘って
結局その日は最初から最後まで店に居たっけ。

今思い出してもよくわからないんだけどね。
とにかく映画に行ったのは覚えてるんだけど
それが最初のデートだったのかそれとも
エッチしちゃったのが先だったかのね。

彼は見た目と違って案外誠実な人だった。
遊び人だなと思っていたけどそれほどでもなさそうだった。
初めて会ったときに店においでよと電話をしたら
休みだから家においでよと誘われた。
よっぽど行っちゃおうかとも思ったけどあまりに浅はかだし
当時私はまだ亭主がいたからサボってばれたら
またぶっ飛ばされると思ったら行かなかった。
そんな記憶がふと蘇ってこの人はとっとと既成事実を作らないと
疎遠になってしまう人だと決め付けていたっけ。


私は19歳で結婚をした。
子供を2人もうけたが亭主が酒乱でね。
ノイローゼみたいになってしまって実家に逃げた。
その後調停をして亭主とは無事別れその頃付き合ってた男と
しばらくしてまた結婚をした。
1度目も2度目も出来ちゃったからの結婚。
学習機能がほとほとぶっ壊れてると我ながら呆れた。

2度目の亭主は仕事をしなかった。
あげくに親に莫大な借金がある事を結婚するまで隠してた。
子供が生まれて入院している病院にまで押しかけてきて
もう会社を辞めたいなんて言われた時はこのバカ
どうしてくれようかと思ったもんだ。

結局その数週間後に会社を辞めてしまい
仕方がなく生後4ヶ月になった時にクラブに勤める事にした。
そしてそこで知り合ったのが“彼”だった。

とは言っても決して軽い女ってわけじゃない。
少なくとも二股は掛けた事はない。
こいつと別れようと決めるまでは他には目はくれない。
それもあって最初に彼に会ったときは
そんな気にはならなかったってのもあったんだが。

いよいよこの結婚生活ももうダメだ。
とっとと見切りを付けねば私だけでなく
子供達までも不幸になってしまうと思い出した頃
彼とまた再開したってわけだ。
1度目の時はあまりに固かったから疎遠になってしまった。
だから今度は少しスキを作って誘いやすくしなきゃ。
今思えばそんなバカな事をよく考えたものだと思う。

初めての時はよく覚えてる。
店が終わってこれからどうすると私の車に彼が乗ってきた。
どっか飲みに行く?と聞いた彼に私は
ホテル行く?と言ったような気がする。
セリフまではハッキリ覚えてはいないがとにかく
私から誘ったのは覚えてる。
ちょっとびっくりした顔をしていたが
多分うんとか言ったんだろうなぁ。
そしてホテルに向かいはしたんだが週末だったのか
どこも満室で入れなかった。
じゃあ今度ねなんて言うのも間が抜けてるし
今さら恥じらうのが似合う年でもないし。
仕方がないので別の場所のホテルに向かい
空いてるところを見付けて入ったんだ。

まぁ無事に終えその日はお互い家に帰った。

普通ああいう時ってのはどうするもんなんだろうか。
こっちから電話をするのは気恥ずかしいし
今まで数回飲みに行ったたびに私は
1回したくらいで男面されるのはイヤだなんて
つっぱった事を言って予防線も張っていた。
遊ばれてポイなんてイヤだからね。
翌日は電話なかったんだっけかなぁ。どうだったっけ。
よく覚えてないけどとにかく彼の方から電話が来たんだ。

なんだか久しぶりだねみたいな事を言ってきた気がする。
その後数日電話でのやり取りだけで終わり
また店に遊びに来たんだ。
店が終わって彼が私の車に乗り
あなたもしかして子供居るの?と聞かれた。
私彼に子供がいるって言ってなかったのよ。
そうそう思い出した。最初に会ったときには
子供がいるって話をしてたんだった。
2度目の時は断られるのがイヤで子供いるなんて話はウソよと
そうウソをついたんだった。

する事しておいて聞く彼も彼だが
わかるでしょ?とだけ答えた私も私だな。
1人?2人?と聞かれたので首を振ると
ものすごく驚いてたっけ。
3人居るのよ。実は亭主もいるのよ。
そう言ったら愕然とした顔をしていた。
だって子供生んだようなスタイルではないって。
信じられないって言われた。しかも亭主までいるなんてって。

しばらく黙ってハンドルに顔を埋めてた。
その後好きになっちゃったのにどうしてくれるんだ
最初から言っててくれれば良かったのに
自分はどうしたらいいんだってそんな事を言われた気がする。
もう忘れられない。そう言いながらイヤだと言うのに
車の中で無理無理されてしまった。

車を降りるときに彼が言ったセリフを今でも覚えてる。
「謝らないからね」
そう言いながら店から家まで彼は歩いて帰ってった。

亭主がいても子供がいても好きになってしまった。
そう言って彼はちょくちょく私に会いに来た。
どうして結婚してるの?どうして子供が居るの?
生まれて初めてこんなに好きになれた女なのに
どうしてあなたは人のものなの?
そう言っては酔ってよく絡まれ泣かれた。

しばらく付き合っててふと気になった事があった。
彼が今まで付き合った女の子は彼に家に行っている。
でも私はまだ1度も誘われた事がない。
そればかりかどうも1人で住んでいるとは思えないような発言が
チラホラ出る時があった。

いつものように店に来てその帰り
私の車で私の家まで一緒に乗って来て
タクシーで帰るのが習慣になってたある夜の事。
私は不貞腐れた態度をしていた。
彼は何が気に入らないんだとイライラしていた。
そして言ったんだ。
「あなた誰かと一緒に暮らしているでしょ?」

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MK

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